愛知県無形文化財・吉浜細工人形に出会える町、高浜市吉浜地区の人形小路で2月25日から3月12日まで、雛(ひな)飾りなどが並ぶ「人形小路雛めぐり」が開かれた。吉浜細工人形は360年以上も続く伝統の細工人形で、かつては吉浜地区には多くの商店が並んでいた。その賑わいを取り戻そうと平成18年に「人形小路の会」が発足、季節イベントの花まつり、菊まつり、雛めぐりを行っている。
雛めぐりでは、飾られなくなった雛人形をもう1回違った形で飾る「福よせ雛」を展示すると共に、江戸時代から昭和までの古い貴重な雛人形を展示公開、3月4日までワークショップも行った。さらに沿道の郵便局、JAあいち、エディオンなどでも雛人形を展示、通常期同様に細工人形展示コーナーの公開も行われた。このほか、2月25日、3月4日には平安装束姿で子供たちが練り歩く「子ども雛行列」も行われた。
郵便局にも雛人形を陳列 |
メーンの福よせ雛は、なでしこジャパンが出場する女子ワールドカップサッカーと150年前の吉浜小学校をテーマに陳列。吉浜小学校は明治6年に創立、昭和7年に現在地に移転したが、福よせ雛では運動場で縄跳び、ブランコなどで遊ぶ男女の雛人形、瓦葺き平屋造りや鉄筋3階建ての教室で勉強する男女の雛人形をぎっしり陳列している。参加国の国旗をあしらった女子ワールドカップサッカーのテーマ陳列館では、入り口でワールドベースボールクラシックのミニ展示も行っている。
教室の中にも勉強する雛人形 |
女子ワールドカップをテーマに福よせ雛 |
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