トヨタ自動車グループのアイシン(本社刈谷市)は昨年秋、安城市榎前町で開発中の工業団地内に新工場を建築、JR三河安城駅前にある安城工場の生産機能を全面移転すると発表したが、すでに榎前町では新工場の地盤改良工事が始まっている。工場移転は11月25日付の中部経済新聞に掲載されたもので、安城工場の跡地にはスポーツ施設を建築し、運営するプロバスケットチームであるシーホース三河の本拠地として利用する計画が打ち出されている。
アイシン安城工場の移転先である榎前工業団地(西工区)は、国道23号知立バイパス和泉インターチェンジの南西地域に安城市、愛知県企業庁が造成したもの。敷地面積は約13.8ha(うち0.8haは調整池)で、建通新聞社によるとアイシンは団地内の約10万平方メートルを取得、約半分のスペースを使って新工場建屋を建設するという。建屋の規模などの詳細については、まだ発表されていないようだ。
フェンスに覆われた榎前工業団地 |
フェンス内のアイシン工業用地 |
中部経済新聞では、新工場は2023年に着工、2024年末の稼働を予定と報道している。地盤改良工事が始まった工事現場出入り口前の看板には労災関係成立期間が今年1月10日とあり、1月に入ってから工事が始まったとみられる。出入り口は市道和泉榎前線に沿って並んでいるフェンスの真ん中付近にあり、同市道から直角に折れるフェンス沿いの小道の突き当たりが国道23号線の側道。フェンス内は土が剥き出しの造成地が広がっているが、市道側の一角には作業用簡易建物も建設されている。
アイシンの進出が決定する前、2019年7月の共産党市議団議会報告で、榎前工業団地の東工区(約4ha)5区画が完売したが、西工区は2億7000万円で行っていた瓦くずなどの廃棄物処理がさらに5億円追加となったと報じている。追加費用が必要となったのは、土砂の粘性が非常に高かったため処理方法を分別機によるふるい分けから全量処分に変更したため。東工区は安城市が造成したが、西工区は安城市が愛知県企業庁に開発依頼しているという。
工業団地の調整池 |
ア
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