宗教法人ダル・ウッサラーム安城支部「新安城マスジド(モスク)」は、名鉄新安城駅南口から徒歩2分の3階建てビルにある。イスラム教信者ではないので中は分からないが、1階には絨毯を敷いた礼拝スペースがある。ただし、駐車場横の階段に「3rd Floor LADIES PRAYER」と掲示され、1階とは別に女性用礼拝スペースもあるようだ。同モスクは駅前立地ということから、日本国内で最も出入りの多いモスクの一つとなっている(イスラム教ホームページ)。このため、周辺にハラルフード専門店、インド・パキスタン料理、インドネシア料理、スリランカ料理など各種ハラルレストランが並び、近くにはハラルではないインドネシア料理レストランもある。さらに、北口にもハラルフードを扱うインド料理のハラルレストランが営業している。
ハラル(ハラール)はイスラムの教えで「許されている」という意味のアラビア語で、イスラム法上で、行ってよいことや食べることが許されている食材や料理を示すという。当然、ハラルレストランはモスクに来るイスラム教徒がメーンターゲットで、アルコール類の提供もないため、来店客のうち日本人は全体の1、2割という店もある。逆に言えば、東南アジア地域のハラル料理がランチタイムなどに新安城駅前で手軽に味わえるわけである。
新安城モスクのすぐ隣にあるのは、ハラルフードの専門食材店「アジアンハラルフード&グッズ」。その隣には、カレーなどインド・パキスタン料理中心のハラルレストラン「マディナ」。日本人のファンも多いようで、各種カレー・ナンのセットのほか、混ぜご飯のビリヤニが美味しいと食べログの書き込みにある。同じ通りには、スリランカ料理やインドネシア料理などハラル料理を幅広く扱い、ハラル食材コーナーも設ける「スリランカレストラン&ハラルフード」も営業。さらに、イトーヨーカドー前の大通り沿いにインドネシア料理のハラルレストラン「アルアミン」がある。「近日公開 レトロカフェビリケン」という意味不明の看板を掲げたビルの2階に店舗を構えており、ナマズのフライ、アヒル揚げなど本格的なインドネシア料理を提供。奥にはハラル食材を並べたコーナーも設置している。また、北口のインド・ベンガル料理のハラルレンストランは「ニュー・ボイシャキ・レストラン」。食べログではカレー中心で現地感満載の雰囲気という書き込みがあり、2階にハラル食材の売り場もあるという。
新安城駅南口にはロードサイド書店「本の王国」のすぐ近くに駐車場を備えた大きなカトリック教会がある。このため、外国人が半数以上を占める知立団地などからやって来るブラジル人、フィリピン人なども多く、北口にはハラルとは無縁のブラジル食材専門店、ブラジル料理のレストランも営業している。南口には何とペルー料理のレストランもある。同店のすぐ近くには、ハラルではないインドネシア料理のレストラン「プランギ」が営業中。
スリランカレストラン&ハラルフード |
アジアンハラルフード&グッズ |
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