自民党は9月30日、所属国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の点検結果について、12人からの追加報告を発表した。愛知県では衆議院比例東海ブロック選出の石井拓議員と青山周平議員が追加報告され、両議員とも旧統一教会関連団体に出席しあいさつを行ったとしている。このうち石井議員は9月8日の発表では名前がなかったが、青山議員は会費類の支出が報告され、名前がすでに公表されていた。
石井拓議員は、昨年の衆議院議員総選挙に愛知13区(安城・刈谷・高浜・知立・碧南)から自民党公認で立候補、現職に敗れたものの比例復活で初当選した。碧南市出身で、碧南市議会議員(2期)を経て2015年から愛知県議会議員として活動。自民党では右派の清和会に所属し、議員集団「日本の尊厳と国益を守る会」にも加入。3日のCBCテレビは臨時国会に登院した同議員に取材、関連団体会合には今年3月と6月の2回出席してあいさつしたとして、「内容については、安全保障、国際経済の問題をテーマにセミナーをやっている。自分の勉強になると思って、出席させていただいた結果が、このような形になっているわけでして⏤」と語った。
2回あいさつした関連団体会合については、どの団体のどんな会合かは報道されていない。頻繁に更新されている自身のSNSでは全くこの件を触れていない。地元碧南の禰宜田政信市長はかつて合同結婚式に参加したと言われ、旧統一教会関連団体の平和大使協議会の東愛知地区共同議長を最近辞任したことを明らかにしている(市議会で)。したがって、平和大使協議会のセミナーの可能性もある。天宙平和連合が主催する昨年7月の東愛知地区ピースロードでは、市役所前で禰宜田市長と共に石井議員(当時は県議)も記念撮影に加わっていた。
一方、青山周平議員は隣の愛知12区(岡崎・西尾)が選挙区。すでに4回当選しているが、昨年の衆議院選では小選挙区で敗れ比例で復活当選した。石井氏と同様に自民党清和会に所属、日本の尊厳と国益を守る会、議員連盟「日本の未来を考える勉強会」に入り、神道政治連盟国会議員懇談会にも名前を連ねている。今回出席してあいさつしたと発表のあった関連団体の会合については報道発表されていないし、自らが発信するSNSでも明らかにしていない。鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』に掲載の現職国会議員一覧にも青山議員の名前は入っていない。
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