地方統一選後半戦が4月23日に投開票され、38人が立候補した安城市議選の当選者28人も決定した。当選したのは現職18人、新人10人で、政党別では公明3人、自民1人、維新1人、共産1人となり、参政、れいわ、減税の立候補者は落選した。やはり町内会など地域の推薦を得て立候補しないと、安城市で戦うのは難しいようだ。しかし、そういう保守的地域でも変化があり、女性の当選者が2人増えて8人になり、しかもトップ当選したのは無所属女性新人だった。
安城市が発表した市議選の集計結果によると、トップ当選したのは4千683票の野場華世氏で、唯一4千票台を獲得した。何と僅差で当選した田中直樹氏とは3千票強の開きがある。この野場氏に続いたのが同じ女性新人の沓名美由紀氏で、3千661票を獲得した。両氏とも無所属だが、沓名氏はアイシン労働組合に所属し連合愛知の推薦を得ている。3番目の票数を獲得した現職の守口晶守氏も連合愛知の推薦を受けるアイシンの元社員で、労働組合推薦の候補者が安城市の選挙に強いことを改めて認識した。
中日新聞よると、今回の統一地方選では、市議選には1699人、町村議選には671人の女性がそれぞれ立候補した。全候補者に占める女性の割合は市議選が20.6%、町村議選が14.7%で、いずれも過去最高の水準となった。中部6県で市議会別の女性当選者の比率は、愛知県日進市(定数20)が5割と最も高く、同県岩倉市(定数15)も4割に達したという。また愛知県では長久手市(定数18)も38.9%と高く、安城市は28.6%で高浜市と同じ比率となっている。
安城市議選でトップ当選の野場華世氏は安城市出身の41歳2児の母で、早稲田大学経済学部卒業後にNHKと日経新聞で記者生活をしていたという。届出用紙によると現在の住まいは東栄町で、野場は旧姓のようだ。卒業したのは安城市立東山中学校、愛知県立岡崎高校。東栄町、今本町、今池町、住吉町、篠目町といった安城市北部地区を地盤に選挙活動を行ったという。子どもの夢プロジェクト、子育て環境の充実、高齢・福祉・生きがいづくりと共に、「北部地域の発展と美しいまちづくり」も選挙公約に掲げた。
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