2023年4月3日月曜日

安城で最も集客の多い施設「デンパーク」は春がシーズン

  花と植物の安城産業文化公園「デンパーク」で春の花々が見ごろを迎え、5月7日まで「フラワーフェスティバル」が開催されている。特に16品種15000球というチューリップはきれいに咲き誇り、池の辺りには枝垂れ桜も開花、大温室前では大道芸パフォーマンスなども行われ、園内は子供連れの家族などでなかなか賑わっていた。1月25日から27日までの市民感謝デーでは安城市民は無料で入場できたが、屋外の植物は冬枯れのような寂しい状況だったので、やはりデンパークは花の咲き乱れる春が一番のシーズンだと実感した。

 新編安城市史によると、デンパークは市議会から「農業公園の建設についての要望書」が提出され、1992年に基本計画が作成された。「1996年に財団法人安城都市農業振興協会が設立され、翌年に事業主体が安城市、管理主体が振興協会で開園した。公園面積は13万1000㎡、事業費は140億円(うち用地費は65億円)。名称は一般公募によるが、日本デンマークの『デン』と公園の『パーク』を組み合わせたものである」。安城市は古くから日本のデンマークと呼ばれていたので、その「デン」に由来するとしている。

 デンパークの目標として安城都市農業振興協会が掲げたのは、「農業を基盤に都市住民との交流、憩いの場や地場産業の育成となる施設の整備を図ること」、「うるおいを感じられる花と緑と食の文化や情報発信の場とするとともに、新しい時代に対応した収益の高い農業について調査・研究や実践する場とすること」、「市民の高まる余暇に対する要望に応えていくとともに、市の産業の振興や活性化に貢献できる施設の整備を図ること」。

咲き誇る赤いチューリップ

黄色や白いチューリップも並ぶ

枝垂れ桜も満開

 入園者数は開園した1997年度に120万人を数えたが、翌1998年度は73年人、99年度は60万人、2000年度は56万人、01年度は59万人、02年度は54年人、03年度は53万人、04年度は49年人、05年度は42万人。「2001年にはやや持ち直したものの、年間入園者数は開園時の半分以下の、40万人台で推移している」(新偏安城市史)。最近の入園者数は2018年度が63万人、19年度が52万人、2020年度が40万人、21年度が48万人。2020年度を除けば50-60万人の入園者数で、2004、5年度の落ち込みから回復、比較的堅調に推移しているようだ。ちなみに、書籍『アンフォーレのつくり方』では、安城市内で圧倒的に集客の多い施設はデンパークと指摘している。

 なお、安城市民は無料入場券が2枚ずつ年2回配布されるので、入園者数のうち安城市民の多くは無料で入っていると思われる。この無料の安城市民は園内の賑わいをつく出す道具かもしれない。さあ道具になってみよう!

大道芸パフォーマンス


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