2023年5月2日火曜日

町内会はごみステーション利用が最大加入メリット

 

 安城市役所が毎月発行している「広報あんじょう2023年5月号」で、表紙裏ページに「町内会を知ろう!」という案内が掲載された(上の写真)。一人でも多くの市民に入会してもらおうと、市内に81ある町内会・自治会がやっていることを写真付きで紹介しているもので、加入方法なども説明している。ここで問題になるのは、市内に散在するゴミ集積場「ごみステーション」の管理を町内会が担っていること。全市民が町内会に入っているなら問題にはならないが、昨年2月3日付中日新聞西三河版では安城市の町内会加入率は約7割と記載しており、ゴミ捨てに苦労する市民も出てきているような状況と言える。

 3年ほど前から高棚町では、ごみステーションに「町内会・ブロック未加入者のごみ捨てはご遠慮ください !!」の貼り紙が掲示されている。最近、小さなごみステーションに貼ってあった紙は破かれたのか、なくなってしまったが、最も大きい公民館前のステーションにはまだ掲示されている。その本文では、「町内に点在するゴミステーションは、町内会が設置交渉または借地料支払を行い、町内会とブロックが設置費用を出し合い、町内会・ブロック加入者が清掃当番しています」と記載。未加入者は、燃やせるごみは環境クリーンセンター、燃やせないごみはリサイクルブラザに持っていって欲しいと要請している。

 安城市がウェブで公表している「町内会長ノート」によると、「市の収集計画に基づき各地区(町内会)が行うごみ等の収集事業及びごみステーション管理の協力並びに地域美化活動に対して」報償金を交付しているという。その金額は基準額55000円+100世帯あたり4000円加算とそれほど多くないが、市民からの税金を投入してごみステーションの管理を行っていることは確かである。町内会が町内会費だけを使って管理しているわけではないようだ。

高棚町の公民館前にあるごみステーション

 1年ほど前に、町内会未加入者はごみステーションを利用できないのか、ウェブサイトで市に問い合わせてみた。その回答は次の通り。「本市としましては、町内会会員であることをごみステーションの利用条件とはしておらず、そのことはごみステーションの管理を行っている各町内会にも、お伝えしています。しかしながら町内会が設置するごみステーションの利用については各町内会それぞれの事情がございますので、町内会会員でない方が利用される際には予め、町内会と合意のうえ、ご利用をお願いいたします」。産業環境部ごみゼロ推進課清掃事業所からの回答で、ごみステーションの管理に協力している町内会に気を使っているのか、かなり曖昧なコメントと言える。
 
 最大の町内会加入メリットは、ごみステーションが利用できること。ある人が率直に語っていたが、個人的にも頷ける。しかし、町内会の中にはごみステーション管理で町内会員、未加入者いかんに関わらず一律に管理費を徴収、掃除当番も順番に回しているところがあると聞いた。安城市内全域にこういう方式をぜひ普及させてもらいたい。今回当選した市会議員の中でごみステーション問題に真剣に取り組む人物が現れることを期待したい。

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