中日新聞は11月24日付のユースク(yourScoop)特集面で、「自治会入会金 何のため?」の大見出しを付けて自治会の入会金を取り上げた。10月23日付のユースク特集面「自治会費から神社費支出 信教の自由に反する?」に大きな反響があったことから、再び自治会問題を特集したとみられるが、友だち登録者アンケートでも入会金があるという回答は20%しかなく、神社費支出に比べるとインパクトに欠けるテーマと言える。保守的な風土の安城市農村部でも町内会の入会金についての事例は聞いたことがない。
本文では、放送大学玉野和志教授の自治会費以外に「高額な入会金まで払うとなれば未加入者が増えるだろう」というコメントを紹介。同教授はゴミ収集所の利用権と引き換えになっていることも疑問視、「自治会の集積所を使えない人がいるならば行政が個別に収集する責任がある」と指摘。実は安城市でも町内会に入らないとゴミ収集所の利用できないという訴えが、ウェブサイトにある市民の声ページにいくつか出ている。しかも、安城市はゴミ集積所の管理を町内会に全面委託、使えない人がいるなら「行政が個別に収集する責任がある」とは認めていない。入会金より、自治会とゴミ収集所問題の方が読者の関心度が高いテーマだと思う。
また、今回のユースク特集面では、自治会入会金の取材記事の下の欄に「自治会から神社費支出を読んで」の見出しで、同特集面に寄せられた意見の一部も紹介している。その中に次のような名古屋市の社会保険労務士の意見が出ている。「町内会の総会で氏子費、祭礼費などが入っていることを知り、支出差し止めを求める訴訟を起こしました。結果、町内会とは別に『お祭り会』という組織ができ、宗教関係の支出はそちらに分離することで和解しました」。自治会、町内会の神社費、祭礼費支出は訴訟案件になってきているかもしれない。
ユースク面下段には前回特集「神社費支出」の読者からの意見を掲載 |
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