東海地方で6月27日に梅雨明けと例年より大幅に早まったが、これに伴って7月が見ごろと言われている野寺町の本證寺のハスが6月28日にきれいに花開いた。ただし、開花したのは正面の内堀に広がっているハスの白い花が中心で、横や裏手の内堀、離れた場所に一部残っている外堀に植わっているハスはほとんど開花していない。7月17日には午前6時から蓮見茶会が開かれる予定になっているが、その時までには正面内堀以外のハスも開花するとみられる。しかし、梅雨明けが早まったことからいま咲き誇っているハスの花は散ってしまう可能性が高い。
本證寺前にある市教員委員会の掲示板によると、内堀に咲く咲くハスは明治32年の「三河3ヶ寺野寺本證寺全図」に描かれており、毎年7-8月には山門に向かって右側に白い花、左側には赤い花を咲かせていたが、1994年を最後にハスは突如消滅した。その後かつての景観を取り戻そうと2010年に地元の有志によって「本證寺ハスの会」が結成、ハスの植栽を行うと共に外来生物の駆除を進めて、2013年には山門の両側のハスの再生に成功した。現在もハスの会の活動は継続されているという。
なお、ハスの花は午前中に咲いて午後にしぼむという特性がある。このため、午前中でないと花を鑑賞することはできない。私も間違って6月28日の午後2時半ごろ本證寺に行ってしまい、ハスのつぼみしか見ることができなかった。しかし、翌29日の午前10時に再び訪問、内堀のハスがきれいに開花していることを確認した。
29日午前10時に見た内堀のハス |
午前中でないとハスの花には出会えない |
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