2022年11月9日水曜日

3商店街合併で「つながる商店街」に


 JR安城駅南口のセントラル、花ノ木、御幸の3商店街が合併し、9月1日に「つながる商店街」がスタート、加入商店の街路灯に「つながる商店街誕生」のフラッグが掲げられている。組合員数は150店で市内最大となっているが、一番店舗が密集している旧御幸商店街以外は商店や飲食店がまばらという印象がある。特に区画整理が行われている旧花ノ木商店街はどこに商店街があるのかわからない状況。人通りもアンフォーレ付近以外は少なく、駅の歩行者デッキから旧セントラル商店街を見下ろすとほとんど人の姿は見えない(平日の昼間)。

 市議会だより57号では、安城創生会の寺沢議員の質問「拠点駅の新安城駅が改修された。次の整備は建築から40年が経過する安城駅ではないか。駅前デッキを含めて次期総合計画で具体化するつもりがあるか」を掲載している。その答えは、「JR安城駅は拠点駅の中で最も古い駅となっている。こうした状況を踏まえれば、次に整備検討する優先度の高い駅と考えている。本市の玄関口にふさわしい、誰もが安全に使える駅となるよう、駅周辺のまちづくりと一体的な検討を行なっていく必要がある」。回答を見る限り、まだ具体的な計画立案の検討には入っていないようである。

駅前のデッキから見た旧セントラル商店街

区画整理が進行中の旧花ノ木商店街

 すでに旧西友跡で三井不動産の大型商業施設開発は着々と進んできており、あと2、3年で駅前商店はさらに厳しい経営環境になることが予想される。東京から来た知り合いが駅前にコンビニがないことに驚いていたが、全国チェーンの商店、飲食店は駅前には皆無と言える。カフェチェーンが1店くらいあってもいいと思うが、コメダ珈琲店も駅から少し離れた場所に駐車場付き店舗を構えており、駐車場と離れた商店街の中への出店を躊躇う業者が大半のようだ。

 つながる商店街の中心を占める旧御幸商店街には、新美南吉が下宿から安城高等女子校まで通っていた昭和13-17年当時に存在していた商店が今でも残っている。日新堂書店、広瀬酒店、博文堂、杉浦時計店である。このうち、博文堂は「博文堂事務機店」として文具・事務機器の専門業者となっているが、当時は書籍を扱っていたようで、南吉は日新堂で売り切れていた雑誌を同店で見つけたというエピソードが残っている(アンフォーレ作製の小冊子「安城の南吉」)。また、交差点にある築本屋の名前も当時の商店街の地図にあるが、2年ほど前に文具店としての営業は止め、ビルはシャッターが降りたままになっている。

老舗が多い旧御幸商店街
アンフォーレの北にある看板に掲載の地図

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