新幹線三河安城駅の南にある公園「三河安城ツインパーク」は、名前の通りバス通りを挟んだ2つの公園から構成されている。広い歩道に隣り合った約1haという面積に規則的に樹木が植えられ、子ども向け遊戯などは置いていない広々とした特徴のない公園だが、実はもともと明治用水の中井筋から分岐した神楽山用水路や蝮畦1号用水路が流れていた場所。市が公園内に立てている明治用水の掲示板には、神楽山用水路がパイプライン化される前の昔の写真を掲示している(上の写真)。
掲示板では、安城新幹線駅周辺土地区画整理事業地とその周辺には矢作川を水源とする明治用水の中井筋をはじめ8用水用水路が流れ、安城、高浜、碧南市の農地へ送っているとして、次のように記載している。「以前は水の流れが見える水路でしたが、良好な水質を保つことや維持管理を行いやすくすることなどを目的にパイプライン化の整備が進められ、上部空間は自転車道や遊歩道等に利用し、地下を流れる水の一部は、せせらぎや学校のビオトープ、また消化水利等に活用され、地域社会に貢献しています」。
ツインパーク内の明治用水の看板 |
神楽山用水路は三河安城駅前から箕輪町、高棚町を通って高浜市、碧南市に抜けている。このうち、高棚町、高浜市、碧南市の水路は約5.1kmにわたって遊歩道が整備され、川遊び水路、せせらぎ水路、休憩施設なども設けられている。さらに、高浜市のひかり幼稚園に沿った遊歩道にはホタル水路もある。高浜市清水町の神楽山ホタルの会が飼育したヘイケボタルの幼虫を放流し、飛翔するホタルの光が見られるようにしている。
明治用水神楽山用水路遊歩道概要の看板 |
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