世界救世教いづのめ教団三河安城浄霊センター |
三河安城駅北の交差点近くに2階建てビルは洋館風な造りで周囲に庭園も配置され、とても新宗教の施設には見えない。しかし、ここが世界救世教いづのめ教団の三河安城浄霊センター。この三河安城駅北交差点から北上した笹目中学校東の交差点近くに平屋の細長い木造建築物があるが、これがエホバの証人の王国会館。また、JR安城駅の北、安城総合運動公園西の車道沿いにはパーフェクトリバー教団のPL安城教会がある。このほか、桜井町の桜井神社近くには旧統一教会して知られる世界平和統一家庭連合の碧南家庭教会がビルの2階に入居している。
宗教学者島田裕巳によると、世界救世教は地上天国を目指した熱海のMOA美術館、箱根美術館を設立し、自然農業に力を入れた開祖の岡田茂吉が死去したあと、教団の分裂を繰り返した。2000年には世界救世教を包括法人とし、その中に世界救世教いづのめ教団、東方之光教団、世界救世教主之光教団の3つの派が非包括法人として所属する形態がとられた。その後世界救世教は主之光教団との包括非包括関係を解消し、法廷での訴訟となっているようだ。安城市にあるのはいづのめ教団で、正面玄関には包括法人「世界救世教」の文字を掲げている。
パーフェクトリバー教団は、宗教学者島田裕巳によると山岳信仰を核にした徳光教が原点で、1930年代にひとのみち教団として大きく発展したが、1937年に結社禁止処分を受けて解体させられた。戦後、芸術や自己表現を強調するPL教団として再建、学園、病院などを設立し野球やゴルフなどスポーツ振興にも力を入れている。儀式に関しては結婚式や葬式、地鎮祭、七五三など独自の形式を作り上げ、それを実践している。PL安城教会は安城総合運動公園西の車道沿いの2階建てビルで、「PL」の看板がなければ普通のオフィスビルと変わらない。
エホバの証人の王国会館安城 |
エホバの証人は19世紀に発足したキリスト教系の宗教で、世界本部をニューヨーク州に置いている。かつて信者の輸血拒否事件がよくニュースになっていたが、街頭、駅前、個別の家庭訪問などでの熱心な伝道活動も知られる。東京では私鉄の駅前で布教活動を行っている信者をよく見るが、安城の王国会館に通うエホバの証人の信者はどこで布教活動を行っているか、なかなかイメージが湧かない。
世界平和統一家庭連合の碧南家庭教会は桜井町の第14東海ビル2階にあるとウェブサイトに記されているが、ビルには同教会の看板は一切付いていない。安倍元首相銃撃事件を機に教団に注目が集まっていることから、看板を掲げることを止めたのか、もともと付いていなかったのか分からない。岡崎家庭教会、知立家庭教会は独立した建物を構えてるので、看板もきちんと掲げている。教会に看板すら掲げていない安城では、信徒たちは表立った布教活動なども控えているのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿