新宗教で最も勢力の大きい創価学会は、教団施設として全国の主要都市に文化会館を展開している。安城市にも新幹線三河安城駅南口にあるピアゴ三河安城店の南側に文化会館の建物はあるが、現在は門扉が閉まり、どの窓のカーテンも降ろされたままで、文化会館として使われていない。車で10分ほどの刈谷市半城土町に刈谷文化会館があり、安城市内の学会員はこちらに方に通っているのではないかとみられる。
「安城文化会館」の看板を掲げている建物は3階建て鉄筋ビルで、1階は駐車場となっている。昔のゼンリン住宅地図には「創価学会文化会館」と書いてあり、近くには会館駐車場の名前も入っているが、いつから会館として使われなくなったのかは分からない。しかし、現状の建物が古びた感じがしないので、使われなくなってまだそんなに年月は経っていない気もする。創価学会のサイトには「会館ってどうなっているの?」という動画が掲載、「会館には礼拝堂や会議室があって会合やイベントなどを行なっている」と会館内部などを紹介している。1990年代に日蓮正宗と訣別してからは文化会館が寺院代わりとなっているようだ。
ずらり車が並んでいる刈谷文化会館 |
島田裕巳は『日本の新宗教』(KADOKAWA)で、新宗教の教団は軒並み衰退の傾向がみられるとして、次のように創価学会について記述している。「もっとも勢力の大きいのは創価学会になるわけだが、現在の会員数は827万世帯となっている。創価学会の世帯数はここのところまったく変化しておらず、変化していないということは増えていないことを意味する。創価学会においてさえ、会員数は減少しつつあるものと思われる。信仰に熱心な一世世帯が高齢化していることは間違いない。二世や三世の信者は、切実な理由があって入会したわけではないので、信仰に対する熱意は弱い」。
安城会館が使われなくなっているのは、やはり会員数の減少なのだろうか。岡崎市には鴨田町の岡崎文化会館と美合町の岡崎南文化会館があったが、このうち岡崎文化会館はグーグルでは検索できなくなっている。安城文化会館と同様の状況になっているかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿