知立神社から徒歩数分の国道155号線沿いにコンクリート造りで瓦葺きの巨大な和風本殿と、金色の相輪が突き出た仏舎利塔が目を引く広い敷地の新宗教施設がある。ここは昭和48年5月に設立されたという宗教法人法公会総本山で、設立が新しいためか今まで一度も聞いたことがなかった教団名だが、入り口の案内板で教義は「釈迦本懐の法華経を根本」としている。創価学会、霊友会、立正佼成会などと同様、日蓮信仰、法華信仰を核とした新宗教のようだ。
施設の敷地面積は2104坪。案内板によると敷地内の建造物は、本殿(2階建て)、聖仏舎利宝塔、教祖殿、鐘楼堂、萬霊供養塔、護摩堂、水子地蔵、水屋で構成。塀に囲まれた敷地には広い駐車場も設置されている。聖仏舎利宝塔には、「釈尊御真骨の仏舎利を奉祀し、1階には一般各位の御先祖をお祀りする納骨堂がある」という。宮殿風の白い塔に金色の相輪、外観はインド仏教様式の建物で、隣の日本様式の本殿と対照的なつくりとなっている。
広大な敷地には本殿を中心に様々な建物が並ぶ |
入り口にある案内板と鐘楼 |
先日、新宗教研究所の著書『新宗教ガイドブック』(平成10年3月発行)をヤフーオークションで安く入手したが、全国99教団が掲載されている同書に法公会の名前はなかった。愛知県ローカルの教団で、まだ全国的な知名度を獲得していないかもしれない。新日本宗教団体連合会のウエブページを見ると、法公会も加盟教団として紹介されている。西尾市出身の榊原法公が創始者で、大乗教の宣教師、教会長を経て、1973年に法公会を立教し、1977年に知立の本殿を完成したという。現在の代表者は榊原光徳会長。
ちなみに、新宗教ガイドブックによると大乗教は昭和23年に設立された法華宗系の新宗教で、本部は名古屋市熱田区にある。愛知県に傘下教会を多数展開しており、西三河地区にも岡崎、刈谷、西尾、豊田に教会を構えている。
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