2月2日、安城市のアンフォーレで開かれたアニメ映画『歎異抄をひらく』上映会に参加したが、会場で次の上映会『親鸞聖人物語』の案内を渡された。今回の上映会はチューリップ企画主催、街かど仏教カフェ共催で開かれたもので、チューリップ企画はチラシなどに記載していないが、浄土真宗親鸞会の仏教教材を販売する関連会社。アニメ映画やビデオの企画制作・上映も行っており、浄土真宗が広まった蓮如の時代を取り上げたアニメ映画『なぜ生きる』を2016年に公開。歎異抄の筆者である親鸞の弟子、唯円が親鸞に導かれていく一生を描いた『歎異抄をひらく』は2019年の制作で、親鸞会会長高顕徹の同タイトルの著書が原作という。
次回上映のアニメ映画『親鸞聖人物語』は、チラシによると全国50万人が感動した歴史アニメで、父母を失い仏門に入った親鸞の修行時代から晩年の著作活動までを描く超大作という。監督はアニメ『なぜ生きる』を手がけた大庭秀昭監督。同タイトルのアニメ映画は検索しても見当たらないが、チューリップ企画が1992年に制作・販売したオリジナルビデオアニメ『世界の光 親鸞聖人』が同じ作品と見られる。
チューリップ企画のウェブサイトによると、ビデオアニメ作品は第1巻が29歳までの1時間10分、第2巻が29歳から34歳までの1時間20分、第3巻が35 歳から40歳の1時間50分、第4巻が40歳から60歳の1時間50分、第5巻が60歳から80歳の1時間35分、第6巻が80歳からの1時間45分。DVDの販売もサイトで行っているが、各巻が7000円と高額で、しかも第1巻だけは品切れなのか販売商品リストにない。ヤフーオークションでは、別巻「王舎城の悲劇」を加えた全7巻が7万6666円(税0円、送料別)で出品されている。
安城市の上映会は、2月9日と2月16日に安城市民会館の3階会議室と2階講座室で開催する。いずれも午前10時からと午後1時からの2回行い、2月9日は朝が第1巻の前半、午後が後半、2月16日は午前が第2巻の前半、午後が後半となっている。ビデオ作品では第1巻の収録時間は1時間10分、第2巻は1時間20分なので、そのまま上映するなら2回に分ける必要はない。何か別の講習も組み入れる計画なのだろうか、全ての回が無料となっているので、通常の映画上映会ではないような気もしてくる。
ちなみに、アニメ映画『歎異抄をひらく』上映会は入場料が千円だった。新聞の折り込みチラシが入ったこともあり、夫婦や子供連れの参加者などもあり、宗教団体主催という雰囲気はあまり感じられなかった。しかし、配布された資料の中に入会特典付きの仏教通信講座サンプル版が入っており、映画上映会が親鸞会の主力事業となってきている通信講座の受講者拡大を図る手段の一つともなっていると思われた。
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