任期満了に伴う安城市長選挙は2月5日に投開票され、無所属の新人で元副市長の三星元人氏(62)=自民、公明、新政あいち推薦=が初当選、無所属の新人で元市議の永田敦史氏(52)を下した。5期20年務めた神谷学市長の退任表明に伴って新人同士の戦いとなったが、後継指名を受けていた三星元副市長が大方の予想通り戦いを制した。ただし、同氏の知名度が低かったためか予想外の接戦となり、得票差はわずかだった。市長の任期は2月15日から4年間。
安城市の有権者数は14万8510人。投票総数が7万5066票、有効票数が7万3526票で、投票率は前回(2019年)を2.71ポイント下回る50.55%だった。当選した三星元人氏の得票数は3万8778票(得票率52.7%)。永田敦史氏の得票数は3万4748票で、4030票の差だった。市内の投票区は45区で、投票区別の有権者数、投票率は発表されているが、残念ながら立候補者別の投票区ごとの得票数は市から明らかにされていない。有権者数は横山、二本木南部、桜井南部が6千人台、今池、笹目、西尾西部、箕輪が5千人台、里東部、北明治、和泉、小川が4千人台で、こういった大票田区が当選を左右したかもしれない。
2月6日付の中日新聞朝刊では投票結果を次のように解説。「有権者が選んだのは、現市政の継承だった。当選した三星元人さんは、副市長など市の要職を歴任し、現職の神谷学市長を支えた」、「選挙戦では、大半の市議からの支援を受けた」、「ただ、各地の選挙で恒例となっている公開討論会などの場は設けられなかった。両候補が神谷市政のどこを評価してどこに課題があると考えているのか、双方の政策にどんな違いがあるのか、有権者に判断材料を提供する機会は限られた」。
南部の農村部などはほとんど選挙カーも回っていない状態で、選挙期間がわずか7日間ということもあって、2人がどのような主張をしていたか分からない有権者が多かったと思う。中日新聞に指摘するように、せめて公開討論会を1回でも開くべきだと思う。この点は安城市に反省してもらいたい。
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