2月12日付朝日新聞朝刊の社会面に、ウクライナ支援の一環としてウォッカの輸入販売を実現した安城市の葛西孝久氏夫妻の記事が掲載された。葛西氏は一般社団法人ウクライナ人道支援ジャクユーサポートを設立して活動するが、同氏の仲介で酒販事業も展開する高浜市の運送会社エーアイエスは、日本初輸入となるウクライナウォッカ「ディスティルNo9」を1月24日に発売した。中部空港の倉庫にウォッカの箱を引き取りに行く様子を交え、NHKが1月26日午後6時10分からの地域情報番組「まるっと!」で放映したが、朝日新聞の報道はこれに続くもの。
朝日新聞の記事によると、輸入販売を開始したウォッカは、キーウの集合住宅で葛西氏の隣人だった男性が社長を務める酒造会社「Premium Spirits Brands」の商品の一つという。「孝久さんと社長の男性は、お互いの部屋を行き来して、ウォッカを酌み交わした。男性の会社が生産しているウォッカは、『ウォッカの概念が変わるほどおいしかった』。言葉が通じなくても、ウォッカを仲立ちとして友情を深めた。だから、『友人を助けたい』との思いが強かった」。「孝久さんは『現地で働く人の1人分の給料でもいい。わずかながらでも支援したい』と高浜市の運送会社エーアイエスに相談した」。
当初海路輸送を計画していたが、戦禍のオデーサ港が使えず、ホーランドからの空輸に切り替えた。昨年4月の構想から9カ月後の昨年末、中部空港にウォッカのボトル576本が到着した。ウォッカは大麦やトウモロコシ、ジャガイモなどを原料にしているが、高級酒として知られる「ディスティルNo9」は小麦のみでつくられた蒸留酒。朝日新聞では、「どんなシーンにも合う、フレッシュな味わいだ」という酒造会社海外販売担当者のコメントを紹介。
高浜市のエーアイエスについては朝日新聞はほとんど触れいてないが、同社は運送業を中心に事業展開すると共に酒販事業も行う。この酒販事業では洋酒のネットショップ「たまにわ酒店」を運営。同時に事務所内に販売スペースを作り、不定期ながら店舗営業も行っている。ウクライナウォッカのディスティルNo9は税込み1本4680円で販売。売り上げの一部はウクライナ支援として寄付するという。
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