2023年2月17日金曜日

親鸞会は名古屋会館の他に西尾市に三河会館

 

 西三河の公共施設などで仏教講座、映画上映会を開催している浄土真宗親鸞会は、西尾市郊外に愛知三河会館を設置している。国道23号線西尾東インターチェンジ近くの県道沿いに広い駐車場を備えた3階建てビルがあり、ここに青地で黄色い文字の会館名が入った看板が掲げられている。ビルは宗教色のない小さなオフィスビルのような外観であるが、1階のガラス窓にはアニメ映画『歎異抄をひらく』のポスターが張り出されている。周りは閑静な住宅地であるが、国道23号線インターチェンジの近くということから、西尾市はもちろん、隣接の安城市、刈谷市、碧南市、岡崎市からも信者が集まりやすい場所といえる。

  親鸞会の本部は富山県射水市の山中にあり、2千畳の畳敷の建物で知られる。同会ウェブサイトによると、本部のある富山県など北陸3県を中心に仏教講座を開催する会館を多数設置している。北陸に近い岐阜県、長野県にも2つの会館があるが、愛知県には名古屋会館しか記載されていない。講座を開催する場所ではないのか、愛知三河会館は掲載されていない。名古屋会館は熱田神宮北の地下鉄神宮西駅の近くにあり、マンションのような4階建ビル(1階が駐車場)を使用している。

郊外の宗教色のないビルが親鸞会愛知三河会館

熱田神宮北にある親鸞会名古屋会館

 雑誌「宗教問題」の2016年夏季号では、特集ページで親鸞会を取り上げ、「真宗王国・北陸に屹立する親鸞原理主義教団」として高森顕徹会長にインタビュー、富山県の本部を探訪すると共に、偽装勧誘などの問題点を探っている。「取材の中で通底して感じたのは、“葬式仏教と堕した伝統仏教教団”への痛烈な指弾であった。親鸞会の性格どうのこうはさておき、これらは間違いなく、現在の日本の伝統仏教界に根深く存在する“問題点”である。そう考えれば親鸞会とは、決して“突然変異的に現れたカルト”などではなく、いろんな意味において“伝統的仏教が生み出した存在”であるのだ」と本部探訪を行った編集発行人。

 この特集ページでは、元親鸞会講師部員の次のような気になる言葉も掲載されている。「現在、高森氏は87歳。毎月の本部での法話も、別室から音声で行われることもあります。体力の衰えは隠せません。こうなると教義も法話も著作も、活動のすべてが“高森会長中心”となっていた会の今後が問題になってきます」、「巨大な会館も周辺施設も、高森氏の話を聞くためのもので、その高森氏が不在になったとき親鸞会はどうなっていくのか」。

雑誌「宗教問題」の親鸞会特集



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