2023年2月20日月曜日

安城市で参政党が自主制作映画上映会、市議選立候補へ

 

 地方統一選挙で小規模政党が積極的に候補者を擁立する動きが活発化していると日刊紙で報じられているが、安城市でもそういった動きが明らかになってきた。その一つは昨年の参議院選比例代表で1議席を獲得、存在感を一気に高めた参政党。2月19日午後、安城市民会館視聴覚室で自主制作ドキュメンタリー映画の上映会を開催、安城市会議員選挙に立候補を予定している市内在住の友田くみ(旧姓:齋藤久美)氏が参加者にあいさつを行った。

 映画は、参議院選挙で「参政党現象」を巻き起こした参政党の選挙戦の闘いを記録したドキュメンタリー映画で、タイトルは『おはよう -参政党の歩み -』。昨年9月の自主上映会(東京・お台場)を皮切りに、各地で上映会を開催している。上映時間は2時間55分。監督の内田俊介は2015年に映像学校を卒業後、テレビ局での業務に従事をしながらフリーランスの映像クリエイターとして活動。2017年にドキュメンタリー映画「地雷ときどき僕。」が劇場公開、2019年に短編映画「花言葉」がドイツの映画祭で招待上映された。

安城市民会館視聴覚室で自主映画上映会

 昨年7月13日付東京新聞によると、参政党は元大阪府吹田市議の神谷宗幣事務局長が発起人となり2020年に結党した。「選挙では、外国資本による企業や土地の買収を難しくする法律の制定を訴えたほか、外国人参政権への反対、外国人労働者の雇用抑制を主張。こうした保守的な主張に加え、子どもの教育充実、食の安全の確保、環境保全などを訴えた。また、政府の新型コロナウイルス対策に異を唱え、マスク着用やワクチン接種の推進に疑問を呈した」。神谷事務局長が比例で議席を得た要因として、ユーチューブやツイッターを駆使して政府や既成政党と対決する姿勢をアピール、政治に不満を持つ若者らの受け皿になったためとしている。

 この参政党で気になるのは、「先人の叡智を活かして、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる」と綱領に記していること。現在の象徴天皇制を止めて、戦前の君主制としての天皇制を目指す極右的な思想を打ち出しているのか、その点が綱領文だけではよく分からない。しかし、昔、東京都内でよく街宣活動を行なっていた大日本愛国党初代総裁赤尾敏が叔父と明言する赤尾由美氏がボードメンバーに入っているのには驚く。





 

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