安城市議選が4月16日に告示、23日に投開票されるが、これを前に今週初めにポスター掲示板が設置された。ポスターの枠は45あるが、4月15日付中日新聞によると立候補するのは38人になるようだ。2月22日の立候補予定者説明会には40陣営が出席、42人くらいが立候補すると噂されていたが、定員の28人をちょうど10人上回る立候補者数に落ち着いた。安城市の資料では平成31年(2019年)4月の市議選では31人が立候補し、当選率は90.3%で、わずか3人しか落選しなかった。今回は4年前の選挙とは違い、10人落選という厳しい戦いとなる。
中日新聞によると、安城市議選の立候補者は現職20人、新人18人の合計38人。4年前は現職20人、現職1人、新人10人だったので、新人が8人も増えたことになる。地方選挙では新しい小規模政党が候補者を擁立する動きが活発化してきているというが、安城市議選でも参政党、れいわ新選組が新たに候補者を擁立するほか、河村たかし名古屋市長が代表の減税日本も新人の公認候補を発表している。さらに、日本維新の会からも新人が立候補する。
安城市議は大半が無所属で、党に所属しているのは公明党が3人、共産党が1人、自民党が1人と少ない。無所属議員は町内会など地域の推薦を受けていることが多い。新編安城市史では、終戦直後廃止された町内会の代替組織「住民組合」の問題点として、市会議員が同組合の推薦がなければ当選が困難なことを挙げている。こういう地域根性の強化によって「市事業も総花的になって、重点施策が事実上不能になっている」と記載。1962年4月に町内会は復活したが、住民組合の持つ地域社会第一の封建制と慣習は根本的に解決されることなく放置された。
ポスター掲示板にポスターが張り出されるのは告示日の4月16日で、各陣営の後援会スタッフは手分けして市内全域に設置されている掲示板を回ることになっている。また、当日の朝に後援会関係者を集めて大規模な出発式を行うところもあり、中にはブラジル仕込みのサンバチームを招いて盛り上げようとしている陣営もある。
選挙運動が始まった16日午後1時の農村部掲示板は6枠空き |
16日午後4時半の農村部掲示板は4枠空き |
17日午後4時半の農村部掲示板は空きが1つに |
19日午前8時45分には農村部ポスター掲示板の空きはゼロ |
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