2023年5月29日月曜日

刈谷市のごみステーションは「自治会未加入でも利用できる」

 

 刈谷市では大政翼賛会の歴史から決別しようという思いがあったのか、町内会の名称は使わず、市内にある町を区域にまとめて23の自治会を設けている。81もの町内会が活動を行い、しかも事務所のない小規模なところも混在するなど、戦前、戦中からの組織がそのまま引き継いだ形の安城市とはかなり様相が異なる。会費も2番目に大きい一ツ木自治会で年間3千円(他に入会金千円)と、年間2万円近い安城市農村部より格段に安い。

 ただし、刈谷市の自治会でも組織的には下部組織として組、班などが連なり、安城市の町内会と大きな違いがない。また、自治体の活動も情報提供活動、環境美化活動、防災活動、親睦活動、交通安全・防犯活動、住民福祉活動とあり、安城市とほぼ同じ。このうち、環境美化活動でごみステーションの清掃・管理があがっているが、これについて担当の市民協働課に問い合わせたところ、電話の向こうでウェブ上の安城市市民の声を閲覧しながら、「刈谷では自治会未加入者もごみステーションは利用ができる」と強調していた。

 刈谷市中央図書館近くでごみステーションを見たら、公園の横にカラス避けネットがかかっているところだった。また、歩道の上にカラス避けネットがまるめられていたが、このネットを広げてごみ袋を入れるとごみステーションになるわけだった。ネットも各地区の要望に応じて刈谷市が無償配布しているという。ほとんど経費のかかっていないごみステーションを見ると、市民協働課の言葉「自治会未加入者も利用できる」が何となく納得できる。



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