安城産業文化公園デンパークでは5月17日から6月26日まで、大温室フローラルプレイスで「牧野冨太郎展」を開催している。NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者牧野冨太郎の紹介とゆかりの植物を展示しているもの。大温室の一角を使ったミニイベントだが、植物画の名手であった牧野の精緻な植物画も見ることができる。連続テレビ小説を見ている人はちょっと覗いてみると興味深いだろう。
多くの人に植物への関心を持ってもらいたいと企画したもので、「日本には何種類の植物が生えている?」など子ども向けクイズのパネルも設置。また、牧野の誕生から94年の生涯をまとめた年表、花弁や種子など形態を精密に描いた植物画、押し花標本、牧野日本植物図鑑などのパネルも設置。さらに、クチナシ、キミノセンリョウ、タチバナ、カライトソウ、チャランなど、牧野が学名を命名した植物も展示している。
牧野冨太郎の精密な植物画も展示 |
牧野の一生をパネルで紹介 |
牧野が命名した植物を展示紹介 |
パネルの一つには牧野の写真と共に次の言葉が記載されている。牧野冨太郎の言葉のようなつくりだが、内容から判断すればもちろん違い、不思議と言えば不思議な言葉だ。
「自然に親しみ、熱心に見つめ 植物の世界に感動した94歳の人生じゃった。百年生きたとしても とうてい植物のすべてを調べて みんなに伝えることはできなかっただろうけど 高知県立牧野植物園をはじめ、さまざまな植物園や研究者、各地の植物愛好者たちが わしのしごとを受けついでくれておる。みんなもわしの意思をつないでくれたらどんなにうれしいか。草木はともだち。みんなも、野山に出かけ、たくさんの友だちをつくって なかよくあそんでほしいんじゃ。」
企画協力は、高知県立牧野植物園、国立科学博物館、東京都立大学牧野標本館、日本植物園協会、練馬区立牧野記念庭園(あいうえお順)。
ミソハギの押し花標本と実物 |
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