6月28日付中日新聞に名古屋市千種区の有名書店「ちくさ正文館書店」が来月閉店という記事が大きく載った。その記事の中に、6月30日に名古屋市東区の「正文館書店かたは本店」が76年の歴史に幕を下ろすという文章も入っている。同じ正文館書店なので一部ネット情報で混乱した記載もみられるが、運営会社は全く別で店舗の場所も違う。ただし、口コミネット情報では昭和36年創業のちくさ正文館書店は正文館書店本店から暖簾分けされたという記述があり、かつては系列だった名古屋市の正文館書店が相次いで閉店することになったと言える。
正文館書店はかたは本店のほか、名古屋市緑区グリーンプラザの緑店、長久手市フレンドタウンの長久手店、知立市の知立八ッ田店の3支店があるが、これら支店は今後も営業を継続する。駐車場を備えた郊外型店舗の知立八ッ田店では今、入り口に「知立八ッ田店はこれからも存続していきます」という告知文を掲示。また、告知文では外商部も引き続いて営業、「今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い致します」としている。知立八ッ田店は西三河では随一の品揃えの書店とも言えるので、ぜひ今後も営業を続けていってもらいたいと思う。
郊外型の正文館書店知立八ッ田店 |
「 真に残念なことですが、名古屋市東区東片端町の本社の土地・建物と第1・第2駐車場の土地を売却することに致しました。これにより「本店」を来る6月30日をもって閉店致します。本社ビルは昭和39年に建ちましたのでもうすぐ60年を経過します。耐震補強工事もしてありませんし老朽化も進んで来ております。近い将来建替えをしなければならない状態ですが、現在の売上では建替資金の回収が困難です。併せてこれからの日本経済を考えると、先送りしては良くないと判断致しました。本店を閉め、初代が戦前に購入しその後維持してきた土地を売却することはまさしく断腸の思いですが、将来のために決断致しました。長い間のご愛顧、本当にありがとうございました。」
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