文具のブンゾウのLINEを購読していたので、1月26日付で「ゲオ文具」に屋号を変更するという告知が届いた。しかし、1号店の小田原店と名古屋天白店、鈴鹿店は文具のブンゾウとして営業を継続するという。小田原店オープン時から同店はゲオグループの店舗ではないという記事の間違いを指摘する電話があったが、電話が匿名であり、確証を掴めないままそのままその声を無視した形になってしまった。もう故郷に引っ込んでしまい文具業界とは一切かかわりがなく、ここでその記事を訂正しても仕方がないが、とりあえず個人的に訂正したい。
当時の取材によると、音楽・映像ソフトレンタルで知られるゲオホールディングス(本社名古屋)は2018年11月5日にグループ会社「株式会社ブンゾウ」を設立、ディスカウント文具のショップ運営に乗り出した。店舗名は「文具のブンゾウ」で、11月30日に約250坪の新築店舗として小田原市郊外に1号店をオープンした。2019年2月8日には東京都福生市に2号店、3月8日には3号店の名古屋天白店、さらに21日に北本店、28日に東金店を出店した。2号店は食品スーパーの別館で営業していたゲオ福生南田園店を業態転換した(その後撤退)。3号店の名古屋天白店は小田原店と同じ新築店舗で、売り場面積もほぼ同じ規模。北本店はゲオ北本店の撤退した書籍売り場に出店、レンタルと文具の複合店となっている。
当初順調な出店のように見えたが、撤退店舗もあり、数年経っても店舗数はそれほど増えていない。事業規模が拡大しなかったためか、ゲオグループ企業の中にすでに「株式会社ブンゾウ」の名前はない。屋号変更はゲオグループ店ということをより強く訴え、文具事業の再生を図りたいという狙いか。この屋号変更に伴って、小田原店、名古屋天白店、元23ステーションの鈴鹿店は「文具のブンゾウ」として残り、ゲオグループ店ではないことが期せずして明らかになった。ゲオと取引の深い卸商社がモデル店舗として出店していたと見られるが、今後どういう店舗戦略をとっていくのか業界外の人間には全く分からない。
文具のブンゾウ1号店の小田原店 |
文具のブンゾウとして残る名古屋天白店 |
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