愛知県内の史跡や景勝地の今昔を紹介する『愛知の名所いまむかし』が19日、名古屋市の出版社・風媒社から発刊された。A5判165ページで、税込み1980円。編著は豊橋市図書館副館長の岩瀬彰利氏(60)で、5月25日には「名所はつくられ淘汰される~西三河の名いまむかし」テーマに正文館書店知立八ツ田店」でトークイベントを開催する予定。
2月22日付中日新聞東三河版によると、岩瀬氏は「県内の名所を取り上げた本を編集してほしい」と出版社から依頼され、ほかに田原市博物館の天野敏規館長や新城市長篠城址史跡保存館の岩山欣司学芸員ら県内外の研究者27人が執筆に協力した。本文では、写真、イラストなどを交え、「あの名所にB面」、「忘れられた名所」、「初三郎式鳥瞰図が描いた名所」、「都市のなかの名所」の4テーマに沿って、熱田神宮や岡崎城など約50カ所の名所が紹介されている。
取り上げられている名所は名古屋など尾張地方、豊橋、蒲郡など東三河地方が多いが、西三河の名所も若干は取り上げられている。知立・刈谷の三河三弘法、刈谷城址、岡崎城、八橋の古跡と庭園、今はない西尾の「うさぎ島」と「猿が島」、そして刈谷のハイウェイオアシス。残念ながら安城市内や、碧南市、高浜市の名所の掲載は皆無。東三河の研究者から見れば、魅力ある名所は過去も現在もないということなのかもしれない。
個人的に言えば、一番驚いたのは半田市亀崎の料亭・望州楼には吉田初三郎の鳥瞰図あり、かつては100畳の大広間があったと書かれていること。蒲郡の常盤館(蒲郡クラシックホテルの前身)などを参考に建築、昭和初期の観光ブームに乗って多いの人を集めたという。
正文館書店でトークイベント |
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