2023年7月27日木曜日

三河安城の新アリーナへ向けてTIP OFFイベント

 

 プロバスケットチーム「シーホース三河」のホームとなる新アリーナが新幹線三河安城駅前に計画されているが、 シーホース三河、アイシン、安城市は、多目的交流拠点としての新アリーナに向けた “TIP OFF ! ” イベントを開催した。7月25日午前10時から約2時間、「アリーナのわくわくを、みんなのワクワクに。」として、安城市御幸本町のアンフォーレで開いたもので、市民ら約250人が参加した。

 三河安城駅前のシーホース三河新アリーナは、アイシン安城工場が榎前工業団地に移転(2024年末の予定)した跡地に建築を計画しているもの。シーホース三河、アイシンが建設し、安城市と包括連携協定を締結、公民連携で多目的交流拠点としてのアリーナ実現に向けて協議を進めており、5千席規模のアリーナをきっかけに交流人口、関係人口の増加や賑わいの創出を狙っている。

  “TIP OFF ! ” イベントでは、三星元人市長、シーホース三河寺部康弘社長があいさつ、一般財団法人民間都市開発推進機構(MINTO機構)渡邉浩司氏の司会で、Bリーグ チェアマン島田慎二氏、シーホース三河のシェーファーアヴィ幸樹選手が登壇、アリーナのあり方、アリーナを中心とした街づくりなどについて語り合った。三星市長は冒頭のあいさつで、アリーナはバスケットボールの試合がない時は、演劇やコンサートなどにも使われる。三河安城駅前に計画されているアリーナは、安城市の大きな財産になる」と語った。

冒頭で安城市三星市長が挨拶

 26日付中日新聞三河版は同イベントを取り上げ、「三河安城で地域の活性化を取り組む市民らが登壇し、『一緒に地域を盛り上げていきたい』、『アリーナ完成を機に、周辺に賑わいが生まれたら』などと意見を出し合った」と記載している。

BリーグのB1クラブは平均4千人入場者数計画



2023年7月25日火曜日

安城福釜町JA産直店舗南でfunboxの開発工事開始

 


 毎年秋、福釜町にあるJA産直店舗「でんまぁと安城西部」南の畑でコスモスが花を咲かせているが、この畑の一角で開発工事が始まった。「都市計画法に基づく開発許可済」の看板が掲げられ、工事は7月1日から始まり令和8年6月30日まで続く予定で、建物の規模などは書いてないが、かなり大規模な開発になるとみられる。この開発許可を受けたのは東京・芝に本社を構える「株式会社funbox(ファンボックス)」。実は日本創発グループのサカモトとあミューズが合併、昨年4月に発足したばかりの新会社で、ガチャ・カプセルトイ販売・レンタル、ファンシーキャラクター文具・雑貨の企画・製造を行っているという。

 サカモトは筆記具、キャラクター文具、パロディグッズで知られる創業65年の文具メーカーで、2015年に東京リスマチックを核にした日本創発グループの子会社化。あミューズはガチャガチャなどの販売促進用玩具の企画や提案、製造を行い、通販サイトで販売・卸売を手掛ける2003年に創業した愛知県の企業で、2017年に日本創発グループの子会社化。昨年の合併によって、サカモトの浅草本社は港区芝の芝アネックスビルに移転、あミューズ東京支店と同フロアで営業を開始している。あミューズの刈谷市半城土町の本社は愛知本部となった。

 ファンボックスの資本金は8千万円で、従業員数187人。昨年の合併について、前あミューズ社長の林基史社長は次のようにウェブサイトで書いている。「両社がこれまで培ってきた実績、開発力、展開力などの経営資源を一元化し、両社の強みを十分に活かし、更なる相乗効果を産み出すため、経営体制を集約し事業運営を一体化することで、経営の意思決定のスピードアップを図ります。また、経営資源をより効率的に活用し、機動的で効率的なサービスの提供・展開をしてまいります」。

でんまぁと安城西部駐車場南側で開発工事始まる
刈谷市半城土町のfunbox愛知本部
安城市高棚町新池のTRUST運輸倉庫
 安城市福釜町釜ヶ淵で開発工事を開始したのは、かなり老朽化している社屋の愛知県本部とみられる。近くの安城市高棚町新池のTRUST運輸倉庫内には愛知物流センターを設けているが、同センターも愛知県本部に統合する可能性もある。開発工事地区が国道23号線のインターチェンジに近接することから、物流センターも統合した方が機動的で効率的なサービスが提供できると言える。 

フジパンの大人気商品をモチーフとした初の文具シリーズ

2023年7月23日日曜日

太平洋戦争銃後の国民歌謡『隣組』は町内会に通底

 

 ちくま新書から6月に発刊された太平洋戦争研究会『写真が語る銃後の暮らし』では、「国民の戦時体制編入の完成」として大政翼賛会が作られたと説明、国民歌謡『隣組』を取り上げている。「とんとんとんからりんと隣組、格子を開ければ顔馴なじみ、まわしてちょうだい回覧板、知らせられたり知らせたり」という明るいメロディーの歌だが、相互監視の密告社会が反映していたと解説している。

 同書では次のように書いている。〈内務省訓令によって農村では部落会(五人組、十人組など)、都市では町内会(隣組など)という「隣保班」が作られた。生活必需物資の配給が隣保班を通して行われたため、住民の全てがこの組織に加入。1941年4月には全国で120万組に達し、国民の戦時体制への編入が完成した。〉 国民歌謡『隣組』の歌詞にあるのは、業務や行事の通達の前に一軒ごとに手渡しで回されていたのが官製の回覧板。

 戦後、GHQの指令によって戦争協力組織であったとして部落会、町内会は廃止されたが、多くの地域では事実上存続し、サンフランシスコ平和条約締結後に完全復活した。呼称として部落会、隣組は使われなくなったが、町内会、自治会として戦前、戦中の機能はほぼ維持、回覧板を使った手渡しによる情報伝達も大半の地域で行われている。2番、4番の歌詞は現代生活とちょっと異なるが、国民歌謡『隣組』の世界は今も変わらない。回覧板を使った情報伝達、町内の防火・防犯活動など、まさに歌詞の通りと言っても言い過ぎではないだろう。

 ウェブサイト「世界の民謡・童謡」では、次のように国民歌謡『隣組』を書いている。

 「とんとんとんからりんと隣組♪」が歌い出しの『隣組』は、1940年6月に初放送された日本の戦時歌謡。作詞:岡本一平、作曲:飯田信夫。「ドリフの大爆笑」オープニングテーマ曲の元歌・原曲として知られるほか、サントリーウイスキー「トリス」CMソング、メガネドラッグCMソングなどで替え歌されている。作詞者の岡本一平は、芸術家・岡本太郎の父親。東京美術学校西洋画科を卒業後、朝日新聞の漫画記者として人気を博し、一時代を築いた。

 歌詞

 とんとん とんからりと 隣組
 格子(こうし)を開ければ 顔なじみ
 廻して頂戴 回覧板
 知らせられたり 知らせたり

 とんとん とんからりと 隣組
 あれこれ面倒 味噌醤油
 御飯の炊き方 垣根越し
 教えられたり 教えたり

 とんとん とんからりと 隣組
 地震やかみなり 火事どろぼう
 互いに役立つ 用心棒
 助けられたり 助けたり

 とんとん とんからりと 隣組
 何軒あろうと 一所帯
 こころは一つの 屋根の月
 纏(まと)められたり 纏めたり


2023年7月17日月曜日

三河安城にジャンボエビフライの「まるは食堂」開業

 

 
 新幹線三河安城駅南口の県道48号線沿いにあるガスト西隣に7月26日、ジャンボエビフライで有名な「まるは食堂」の三河安城店がオープンする。三河地区初進出で、店舗は収容人員190人の1階建てで、駐車場には54台止められる。ホームページに掲載したオープンチラシでは、調理には豊浜本店直送の鮮魚を使い、メニューにうな丼も新登場するという。

 まるは食堂は創業者の相川うめが魚の行商から魚屋を開業、昭和32年に食堂を始めて、旅館業にも進出して多店化を図っているレストランチェーン。本店は南知多町豊浜にある天然温泉付き旅館併設の「まるは食堂旅館」で、同じ南知多町には「マルハリゾートまるはドライブイン内海店」も展開している。このほか、名古屋市にJR名古屋駅前店、チカマチラウンジ店、ラシック店、イオンモール大高店、常滑市に中部空港店、りんくう常滑店を出店。さらに、令和4年4月には半田市に「まるは食堂ごんぎつねの湯店」もオープンしている。

 南知多町のまるは食堂旅館は7月13日、名古屋海上保安部から水質汚濁防止法違反の疑いで強制捜査を受けた。「ただいま調査中で、原因を解明しだいご報告させていただきます。原因が判明しましたら、結果を真摯に受け止め、このようなことが起こらぬよう、設備面、管理運営面の強化と徹底に努めてまいります」とホームページに掲載している。

三河安城店の完成図
豊浜のまるは食堂旅館

 三河安城店の所在地=安城市三河安城南町1-18-10、電話0566-76-8811 
 営業時間=平日が午前11時から午後3時、午後5時から10時、土・日・祝日が午前11時から午後10時まで。8月末まで無休だが、9月からは毎週木曜日が休日
 なお、所在地は情報サイト「岡崎にゅーす」によると居酒屋「わらかし家三河安城店」が営業していた場所という。

2023年7月12日水曜日

大相撲の二所ノ関部屋名古屋宿舎は安城市内にある

 

 大相撲の名古屋場所が7月9日から始まったが、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が師匠を務める二所ノ関部屋の名古屋宿舎は何と安城市内にある。同親方とパートナーシップを結ぶ木造住宅を手がけるアイ工務店(本社大阪市)が昨年6月、安城市池浦町の複合住宅展示場「アイパーク愛知」内に土俵常設型施設アイベースを建設、宿舎として提供しているもの。愛知県安城宿舎としていないのは、名古屋場所の宿舎ということより名古屋市の方が安城市より圧倒的に全国的な知名度があるためとみられる。

 二所ノ関親方は名古屋市宿舎について、昨年6月に初めて訪れた時に次のように語っている。「まず驚いたのが力士の命でもある稽古場ですね。非常に天井も高くストレスを感じず、稽古に打ち込めるのが素晴らしいと感じました。フローリングも力士が乗ってもびくともしない作りになっており、安心して生活できると思っております。ちゃんこ場も広く、食堂のテレビも大きいので皆で相撲を見ながら勉強できる環境もありますし、2階も広い大部屋がありましてまだまだ力士を入れれるという印象がありました、この地で力士一人一人が力を出して皆様に喜んでいただけるような力士を輩出して恩返しができるように一生懸命頑張ります」。

 この時のスポニチの記事によると、土俵は屋内外に2カ所あり、2階には大部屋2個に個室4個を完備し、ちゃんこ部屋には稽古の映像を確認できる巨大モニター、厨房には大きな炊飯器と巨大冷蔵庫が設置。さらに、浴室には角界初の試みと思われるサウナ室と水風呂が設置されているという。もちろん、外から見ただけでは設備がどうなっているかは分からない。

安城市の住宅展示場内に二所ノ関部屋宿舎



元横綱稀勢の里の二所ノ関親方


アイベース愛知

【所在地】〒446-0066 愛知県安城市池浦町大山田上2番地36 「アイパーク愛知」内

【アクセス】安城市総合運動公園 北西 県道76号線「池浦町大山田上」交差点、北西角

【アイパーク愛知 敷地面積(全体)】1218.42坪(4027.83㎡)





2023年7月7日金曜日

町内会に赤い羽根など募金のとりまとめ依頼する安城市

 
 多くの町内会が自治体に依頼されて集めている赤い羽根共同募金などの募金について、静岡県磐田市では「募金袋を活用して募金を呼びかけるなど、強制的でない募金方法で行いましょう」と呼びかけている。同市の「自治会長コミュニティハンドブック」には、募金に応じるかどうかは「各個人の思想・心情に大きく左右されるものであり、自治会員の任意の態度、決定を十分に尊重すべき」と記載。しかし、安城市では市からの依頼事項や各種申請事項をまとめた資料「町内会長ノート」で、わざわざ各種募金のとりまとめを依頼している。

 この件について昨年2月に安城市に問い合わせてみた。その結果、町内会長ノートの募金とりまとめ依頼のページの下に「募金は任意です。募金方法に疑義が生じた場合は各町内会でお話し合いください」の注意書きが記載された。ただし、その注意書きだけが変わっただけで、町内会へのとりまとめの依頼は何ら変わらず、強制的に募金を行っていた町内会は募金活動を継続したままである。いったい安城市の行政はどうなっているのだろうか。

 昨年2月の安城市からの回答は次の通りで、募金のとりまとめを担当している安城市社会福祉協議会と市公園緑地課に確認して、回答したという。特に問題となるのは、募金のとりまとめ依頼に関して各町内会ごとの「目安額」を設定して伝えていること。市では「目安額」と柔らかい言葉を使っているが、町内会では「目標額」と考えて、募金を選択制にできない理由にしている。つまり選択制にすれば市の設定する目標に到達できないというわけである。

(1)社会福祉協議会の依頼する募金について
 町内会長ノートに記載されている募金の内、社協(社会福祉協議会)一般会費、社協賛助会費、日赤(日本赤十字社)社資、赤い羽根共同募金、共同募金歳末たすけあい募金が、町内会・自治会に依頼している募金になります。これらは各町内会・自治会が募金の取りまとめ後、直接、社会福祉協議会に入金しています。強制するものではありませんので、募金額に指定は無く、また安くなるという話もありません。ただし、募金の使いみちを示した上で、各町内会・自治会に「目安額」をお伝えし、ご協力をお願いしています。

(2)市公園緑地課の依頼する募金について
 町内会長ノートに記載されている募金の内、緑の募金が町内会・自治会に依頼している募金になります。こちらについては、家庭募金の取りまとめを町内会・自治会に依頼し、町内会で集めていただく家庭募金や企業募金、学校等の募金を、公園緑地課に事務局を置く安城市緑化推進委員会で取りまとめ後に、愛知県緑化推進委員会に送金しています。県で取りまとめた後に、募金額の8割ほどが緑化推進のための交付金として市に交付されています。募金額については目標額を定めてはいませんが、集めた募金額の70%以内で町内会緑化事業の補助金を交付しているため、意欲的に募金に取り組んでいただいています。

 なお、町内会・自治会における募金の取りまとめ方法については、市では把握しておりません。本市としても、募金の集め方については各町内会・自治会内で話し合っていただきたいと考えておりますので、ご指摘いただきましたとおり、次回の町内会長ノートの更新時に、募金は任意である旨と、疑義が生じた場合は総会や役員会などで話し合っていただきたい旨を記載させていただきます。

2023年7月3日月曜日

東幡豆のトンボロ干潟を歩いて前島に上陸

 

 西尾市の東幡豆海岸には、珍しいトンボロ現象が見られる干潟がある。トンボロ現象は普段海によって隔てられている陸地と島が干潮時に繋がる現象で、東幡豆海岸の干潮時には無人島の前島(まえじま)に歩いて渡れる。現在、同島へ歩いて渡れるのは潮干狩りシーズンのみで有料となっているが、7月2日に行われた「はず夢ウォーク」では参加者にトンボロ干潟の出入り口が開放され、自由に前島まで歩くことができた。

 7月2日のはず夢ウォークは 、“海・山・民話にであうみち-稲生港石積防波堤、トンボロ干潟、三河の海と船溜まりコース”として午前8時半から10時の間に名鉄蒲郡線西浦駅から三々五々出発。ゴールの受付終了は午後3時で、干潟の干潮は午前11時19分に始まり(ウォーキングのチラシ記載)、午後2時過ぎに干潮は終わった。潮干狩りは毎年3月から初夏まで行われ、シーズン以外は干潟には入れないように柵がされている。ちなみに、東幡豆漁業協同組合によると今年の潮干狩りは7月6日まで終了となる。

  前島は東幡豆港の700メートル沖合に浮かぶ小さな無人島。トンボロ現象が起こる前面部には潮干狩り観光客のための休憩所、トイレが設置され、奥の船着場から休憩所までは紫陽花が植えられた遊歩道があるが、島の上の方には展望台など観光施設は一切ない。清涼飲料水やビールだけ扱う休憩所の売店関係者によると、現在島の中は整備されていないので草が生い茂って踏み込めない状態という。

2日正午過ぎのトンボロ干潟
前島へまっすぐ延びる砂の道
前島の前の砂浜に観光客用休憩所
休憩所から船着場まで遊歩道設置

 ただし、前島はかつて「うさぎ島」と呼ばれた観光の島だった。平成25年発刊の『幡豆町史本文編3』では、昭和33年(1958)に島の所有者が名古屋鉄道と賃貸契約を結んで観光開発に乗り出し、前島にウサギ8種類約300羽を放し飼い、同年9月に「うさぎ島」として開園したと説明。同時に珍しい鳥も放たれ、頂上付近には小さな「うさぎの家」が作られ、展望台、休憩所、売店なども整備された。隣の沖島に野生の猿が放し飼いにされて「猿が島」が開園。「両島は三河湾海上動物園として賑わった」が、ピーク時に56万人を記録した観光客が14万人に減少、平成9年(1997)11月末に閉園した。

島の奥に行く階段の上は草むら
午後2時前に引き上げるウォーキング参加者





ららぽーと安城のテナント187店舗を先行発表

  三井不動産は安城市大東町に開発中の商業施設名を「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」に決定、来年4月に開業すると発表。同時に、全テナント約210店舗中187店舗を先行して明らかにした。敷地面積は3万1900坪で、地上4階建ての店舗棟(3階までが店舗)と3棟の地上6階建て立...