2023年11月27日月曜日

安城市美園町に小型コストコ再販店開業

 

 会員制大型量販店「コストコ」商品を大量購入して転売する「コストコ再販店」が全国各地に続々オープンしている。コストコは卸売り販売(ホールセール)の名称の入った「コストコホールセール」が社名で、小売店やネット販売業者、レストランなどの小規模ビジネス客もターゲットにしており、再販店の利用も拒否していないという。再販店はコストコの法人会員(ビジネス会員で年間4235円、エグゼクティブ・ビジネス会員で年間9900円)となって商品を購入、パッケージなどを小分けして、だいたいコストコより2-3割高い価格で販売している。

 西三河では、10月27日に豊田市大清水町に「COCOMART(ココマート)豊田店」がオープンし、11月23日には安城市美園町に「N-stock(エヌストック)」がオープンした。豊田市の
ココマートは滋賀県甲賀市の本店に続いて出店した2号店で、駐車場50台を備えて、「東海地区最大級」の再販店とアピールしている。一方、安城市のエヌストックは駐車場5台を備えた個人経営の小型店。

 エヌストックの場所は県営依佐美住宅、みその保育園並びにあるブラジル食材店「Ponto Brasil」隣。「ないとうインテリア」の看板の掲示された建物の一角に出店したものだが、インテリアショップはすでに営業していないようだ。入り口前の看板ではコストコのロゴマークと共に「コストコ商品販売中」の文字を掲示。店内では食品を中心に生活雑貨なども扱っているが、まだ商品量はそれほど多くない。仕入れ日の翌日(月曜か木曜)にはパンも販売するといいう。営業時間は午前11時から午後7時まで、水曜・日曜定休。

ないとうインテリアの看板掲げた建物の一角に出店
隣にはブラジル食材店
N-stockのインスタに掲載の店内画像


2023年11月25日土曜日

中日新聞が自治会問題の特集第2弾

 

  中日新聞は11月24日付のユースク(yourScoop)特集面で、「自治会入会金 何のため?」の大見出しを付けて自治会の入会金を取り上げた。10月23日付のユースク特集面「自治会費から神社費支出 信教の自由に反する?」に大きな反響があったことから、再び自治会問題を特集したとみられるが、友だち登録者アンケートでも入会金があるという回答は20%しかなく、神社費支出に比べるとインパクトに欠けるテーマと言える。保守的な風土の安城市農村部でも町内会の入会金についての事例は聞いたことがない。

 本文では、放送大学玉野和志教授の自治会費以外に「高額な入会金まで払うとなれば未加入者が増えるだろう」というコメントを紹介。同教授はゴミ収集所の利用権と引き換えになっていることも疑問視、「自治会の集積所を使えない人がいるならば行政が個別に収集する責任がある」と指摘。実は安城市でも町内会に入らないとゴミ収集所の利用できないという訴えが、ウェブサイトにある市民の声ページにいくつか出ている。しかも、安城市はゴミ集積所の管理を町内会に全面委託、使えない人がいるなら「行政が個別に収集する責任がある」とは認めていない。入会金より、自治会とゴミ収集所問題の方が読者の関心度が高いテーマだと思う。

 また、今回のユースク特集面では、自治会入会金の取材記事の下の欄に「自治会から神社費支出を読んで」の見出しで、同特集面に寄せられた意見の一部も紹介している。その中に次のような名古屋市の社会保険労務士の意見が出ている。「町内会の総会で氏子費、祭礼費などが入っていることを知り、支出差し止めを求める訴訟を起こしました。結果、町内会とは別に『お祭り会』という組織ができ、宗教関係の支出はそちらに分離することで和解しました」。自治会、町内会の神社費、祭礼費支出は訴訟案件になってきているかもしれない。

ユースク面下段には前回特集「神社費支出」の読者からの意見を掲載


2023年11月22日水曜日

常滑のユニーオイルはコストコと激しい価格競争


  ユニーオイルの中で最も安く、愛知県下で最も安いガソリンスタンドとも言われる「ユニーオイル常滑りんくうSS。たまたまイオンモール常滑に行く用事があったので、常滑市りんくう町の同モール駐車場に向かったら、ちょうど駐車場横の交差点の反対側にユニーオイルのガソリンスタンドがあった。しかも、道路の反対側にはコストコ中部空港倉庫店があり、この駐車場奥には同店のガスステーションが併設されている。

 ユニーオイル常滑りんくうSSの開業は2015年8月で、2013年8月にオープンしたコストコの2年後に出店したことになる。看板には「安売王」の文字を大きくあしらい、20番の同SS含めて23のユニーオイル・ガソリンスタンド(一部撤退SSも含み、現在は21SSと記載)を表記している。21日午後3時の販売価格は、レギュラーが150.9円、プレミアムが161.9円、ディーゼルが121.9円。VIP会員価格ばレギュラーが148,9円、プレミアムが159.9円、軽油が119.9円。

 ちなみに、隣のコストコ・ガスステーションの会員価格はレギュラーが150円/L、ハイオクが161円/L、軽油が121円/L、灯油が1638/18L。ユニーオイルの現金フリー価格の方がレギュラー、ハイオク、軽油とも0.9円高いが、VIP会員価格ではコストコより1.1円それぞれ安い。まさに2つのガソリンスタンドでは1円/L前後の厳しい価格競争が行われているようだ。

道路沿いに現金フリー価格をデジタル表示
道路の反対側にあるコストコ中部空港倉庫店
激安会員価格を表示するコストコガスステーション

 ユニーオイル常滑りんくうSSの価格はガソリン価格比較サイトでも確認することができ、22日午前8時の現金フリー価格はレギュラー152円、ハイオク163円も軽油123円。レギュラーガソリンは9月に165円台になってから低下傾向で、11月は150円前後で推移している。もちろん、全国平均の価格よりかなり安い。



2023年11月20日月曜日

安城市内でガソリンが最も安いユニーオイル高棚SS

 

 最も低価格なガソリンスタンドとして、安城市内で知られるのが「UnyOil(ユニーオイル)安城高棚SS」。ユニーオイルは、半田市に本社を構えるバロン・パークが愛知県の知多地区、西三河地区、一部尾張地区の20カ所以上で展開しているガソリンスタンドのチェーン。安城高棚SSは平成4年7月に出店、令和3年10月には交差点角の場所からすぐ隣の土地に移転、規模を拡大してリニューアルオープンしている。安城市内では唯一のユニーオイルSSであり、レギュラーガソリンの価格が安く、国道23号線に近い好立地もあって遠方からの来店も多い。

 ユニーオイル安城高棚SSはかつて「安売王」の看板を掲げて怪しい雰囲気も醸し出していたが、今は一般的なセルフガソリンスタンドのスタイルで営業。ただし、道路沿いの看板に表示されているレギュラーガソリンの価格は他店に比べてかなり安い。もちろん、日にちによってバラツキがあり、11月19日は「158.9」円だったが、目立って利用客の多かった10月22日は「150.9円」という安さ。また、場所によって価格差があるようで、コストコと競合するためか、「ユニーオイル常滑りんくうSS」の価格は愛知県内でも群を抜いて安いという。

 ユニーオイルのウェブサイトを見ると、同社の安さの秘密として、大量購入で仕入れ値を圧縮して多くのお客様に還元、自社配送で配送コストを削減、エリア限定・セルフ給油事業でコストダウン、最適な調達ルートを確保、地の利をいかした土地利用、全国石油協会認定の安心品質の6点を挙げている。ガソリン販売だけでなく、自動車販売(新車・中古車など)、板金・補修・塗装、車検、カーケア・メンテナンス、灯油宅配などの事業も行っている。

150.9円の低価格で車が殺到した10月22日
元の店舗のあった場所は空き地のままに
道路沿い看板では大きく価格表示

 グーグルクチコミに基づいたねとらぼ調査隊「2023年6月版 愛知県で人気のガソリンスタンドTOP5」では「N-OILセルフ尾張旭SS(中川物産)」が1位だったが、2位には「ユニーオイル常滑りんくうSS」が入った。「ユニーオイルは大量仕入れ、自社配送、エリア限定の企業努力によりコストダウンを図っているため、品質と安さを両立しています。燃料の価格が高騰するなかでも安定した価格で提供し続けている点が人気の秘密かもしれません」と同調査隊は記載している。

2023年11月15日水曜日

北海道歌旅座が安城で2公演、南吉の下宿先でも

 安城市御幸本町のアンフォーレホールで11月13日午後、「北海道歌旅座ザ・コンサート2023」が開かれた。今まで「北海道歌旅座」の名前は聞いたことがなく、アンフォーレに置いてあったチラシで芝居の旅一座ではなく歌の旅一座が存在することを初めて知った。名前の通り北海道で2009年に旗揚げして全国でコンサートを展開、昭和の流行歌にフォークソング、家族・故郷・希望がテーマのオリジナル曲を歌い、公演数は何と1400回を数えるという。

 出演者は歌・ピアノ・作詞・作曲の吉田淳子、ヴァイオリンの高杉奈梨子で、コーラス・伴奏がザ・サーモンズ(3人)。11月13日は午後2時に開演し、松山千春の「大空と大地の中で」と北海道の自然を感じさせる歌でコンサートをスタート。アイヌに題材をとった「イヨマンテの夜」、北海道色あふれるオリジナル曲「どさんこどんどん」や、フォーク「いちご白書をもう一度」、シャンソン「愛の讃歌」、昭和歌謡「お久しぶりね」、バイオリン曲の「韃靼人の踊り」など、バラエティーに富んだ曲目のエンターテイメントショーとなった。

終演後に出演者がポーズして撮影会

 また、コンサート前日の12日(日曜)にもアコースティック・トリオ・ミニコンサートを開催した。同コンサートは、アンフォーレの「新美南吉夢記念祭」の一環として新田町にある新美南吉の下宿先で開かれたもの。出演者は歌・ピアノの吉田淳子、ヴァイオリンの高杉奈梨子、ギター・歌の岩見啓吾。ヴァイオリンの独奏からスタート、吉田淳子の歌が加わり、さらにコロナ禍に新加入という岩見啓吾のギター、歌も入って下宿部屋の軒下のユニークな約1時間の無料コンサートが繰り広げられた。アンコールでは「テネシー・ワルツ」を吉田が熱唱。

 「典型的な日本家屋の縁側に腰をかけて、1.8メートル先のお客様に演奏するトリオ。ある意味シュールな光景です。でも演奏が進むにつれ、3人が周囲と馴染んでくるように見えるから不思議。もしかしたら建物に囲まれている限定空間を感じさせるから、屋外でありながらも特別な空気感が心地よかったです。お客様も感じてくれたでしょうか」(北海道歌旅座facebook)。

新田町の新美南吉の下宿先

ヴァイオリンの独奏でスタート
トリオでコンサート



2023年11月13日月曜日

全国再挑戦の壱番屋あんかけスパゲティ店、安城新田町で営業中

 

 あんかけスパゲティ店「パスタ・デ・ココ」は、看板を「スパゲティハウス」と分かりやすく変更、東海3県以外への出店を再開するという。11月12日付中日新聞の1面に紹介されたもので、実は同店はCoCo壱番屋(本社一宮市)がカレーに次ぐ第2ブランドをつくろうと2003年に一宮市に初出店、東京など愛知県外にも積極的に出店した。しかし、あんかけスパは地元以外では馴染みが薄く、2年前には東京などから撤退。今回の全国展開再挑戦では、あんかけスパ以外のスパゲティメニューも充実し、11月14日に姫路市に関西1号店を出店する。

 現在、パスタ・デ・ココは東海3県だけで28店舗が営業しているが、西三河では安城新田町店、豊田前山町店の2店舗しかない。このうち安城新田町店は安城市総合運動公園近くの丸亀製麺斜め前にあり、すぐ隣が広い駐車場を備えたセブン-イレブン。看板には大きく「あんかけスパゲティ」とあり、新看板「スパゲティハウス」はもちろん使われていない。

 「あんかけスパは太麺とスパイシーでとろみのあるあんが特徴だが、地元以外ではなじみが薄く『あんかけって中華じゃないの?』と疑問を抱く人も多かった。葛原守社長は『食べなれないものだったので、そこまで受け入れられなかった』と振り返る」(中日新聞)。新装店舗では、あんかけスパと鉄板ナポリタンを軸にしたメニューは変えないが、新たにペペロンチーノやクリームスパーなども加え、さらにメニュー表であんかけスパが何かをしっかり説明していくという。

安城市新田町のロードサイドにある店舗

2023年11月8日水曜日

イオンモール東浦で毎月1回クラシックライブ

 

 「モールは内部に街を作っている。モール内はいわゆる屋内ではない。そこは街なのだ」(本の雑誌社『モールの創造力』)。同書ではまた、ガレリアの広い通路を「ストリート」と書いている。安城市南部では最も大型ショッピングモールは市内にはなく、知多半島の東浦町にある「イオンモール東浦」が最も近い。高浜市、刈谷市の一部を通らなくてはいけないが、車で約15分で南の平面駐車場に着ける。駐車場から店内に入るのに3分ほどかかるが、大東町の「ららぽーと安城」がオープンしたとしてもやはりイオンモール東浦の方が近い。

 このイオンモール東浦は2001年7月にオープンし、1、2階の2層式ガレリアにはイオンスタイルと170店強の専門店、飲食店が並んでいる。広い通路では様々なイベントも行われ、1階の小広場セントラルコートでは月1回、無料のクラシックコンサートが開かれている。名称は全国規模で開催中の「100万人のクラシックライブ」。10月20日までは永賢組という県内の建築・土木・不動産会社と共催で開かれていたが、11月4日はマクドナルド共催で開かれた。

 マクドナルド共催のコンサートは、ドナルド・マクドナルド・ハウス支援として開催されたもの。このドナルド・マクドナルド・ハウスは、病気の子どもと家族を支援するために寄付とボランティアによって運営されている滞在施設で、日本ではまだあまり知られていないようだ。マクドナルドの各店舗には募金箱が設置されており、Tポイントでも1ポイントから寄付できるという。

 コンサートでは、音大生からプロまでの多彩な演奏家がピアノと弦楽器(ヴァイオリン)のデュオの編成を中心に演奏。イオンモール東浦では女性2人のデュオ編成のライブが一貫して行われており、演奏家の年齢はかなり若い。11日4日はヴィヴァルディの「四季・秋」、ハンガリー民族音楽の「チャルダッシュ」などを演奏し、アンコールでは9月、10月に葉加瀬太郎の「情熱大陸」が続いたが、今回はシューマンの「トロイメライ」で静かに終わった。

10月の100万人クラシックライブ

11月のクラシックライブ(前列の子どもが帰った後)

2023年11月1日水曜日

豊田市議会で「自治区と宗教活動」、市の対応質疑

 


 豊田市は自治会あるいは町内会と呼ばれる地域の任意団体は、「自治区」の名称で活動し、市内に298の組織がある。これら自治区の代表者である自治区長によって「豊田市区長会」を組織しているという。この区長会では自治会運営の手引を作成、ホームページにも掲載しているが、1987年12月には「自治区と宗教活動(特に神社)」というタイトルの見解をまとめ、運営の手引の中に加えた。その内容が上の画像データである。

 9月4日に開かれた豊田市議会では、午後から3人会派「新しい風とよた」に所属する岡田耕一議員が「宗教法人に対する市の対応」について一般質問を行い、まず区長会自治体運営の手引の「自治区と宗教活動」(上のデータ)全文を読み上げた。さらに、区長会が1996年にまとめた自治区会計の処理方法-自治区会計と神社会計の分離」も読み上げた。そこには「区費として徴収した資金を特定活動(特に神社祭礼費等)に支出することは避けなければいけない」と書かれ、代表者の分離(神社祭礼行事は区長ではなく、氏子総代・神社総代が行う)、事業の分離(一般自治区活動に祭礼行事を含まない)、会計の分離(祭礼費は一般区費と区分して徴収)の3点が強調されている。

 この後に岡田議員が行った質問「自治区と宗教に関する豊田市の基本的な考え方」に、市の地域振興部長は次のように回答した。「自治区の活動にあたっては区民の思想、信条を阻害することがないよう、十分な配慮が必要であると考えている。区長会では自治区と宗教活動の統一見解を示しているが、市と区長会が毎年作成している自治会運営の手引に記載、各自地区の周知している。宗教活動は自治区とは別の組織で行うべきという区長会の統一見解があり、市としてもそれを尊重している」。続いて、岡田議員は市民からの相談として区長会の統一見解を無視する形で神社費を徴収、神社の修繕積立金も会計に計上する自治区を取り上げた。

 岡田議員の質問は、10月23日付中日新聞に掲載された「自治会費から神社費支出」に通じている。同紙は西三河と曖昧にしているが、9月市議会定例会の一般質問が行われたことを取り上げ、「今月10日には全自治会の会長に注意を促す文章を送った」と記述。ただし、中日新聞では神社費を問題視した住民の自治会は今年度予算1000万円のうち神社費200万円と書いているが、岡田議員の相談を受けた自治区の毎年の歳入規模は繰越金を除くと600万円から650万円で、令和2年度、3年度、4年度の神社費は200万円という。中日新聞が書いた予算規模に繰越金が含まれているなら、問題となっている自治会、自治区は同じと考えられる。


 

ららぽーと安城のテナント187店舗を先行発表

  三井不動産は安城市大東町に開発中の商業施設名を「三井ショッピングパーク ららぽーと安城」に決定、来年4月に開業すると発表。同時に、全テナント約210店舗中187店舗を先行して明らかにした。敷地面積は3万1900坪で、地上4階建ての店舗棟(3階までが店舗)と3棟の地上6階建て立...